【子宮外妊娠の手術&入院体験記】授乳中の赤ちゃんがいるけど子宮外妊娠で緊急手術 不正出血と下腹部痛が止まらないから卵管摘出

雑記

突然ですが、子宮外妊娠で緊急手術をしました。

まさか自分が?!というのが本音ですが、もし同じようにお悩み&経験をされた方がいらっしゃれば、経験を共有したいと思います。

正直、初期症状では、子宮外妊娠と判断ができませんでした。

今回は緊急手術で助かりましたが、数日遅かったら最悪命を落としていたかもしれません。

もし不正出血や下腹部の痛みで子宮外妊娠が疑わる方は、すぐに大きな病院で受診をしてください。

子宮外妊娠発覚まで 不正出血が続く

5/17~21 不正出血(たまたま1週間近く続き、正常な生理のタイミングで始まり治まったので生理かと思いましたが、振り返れば、これも不正出血の始まりでした。

5/27 不正出血

5/28 近所の産婦人科Aを受診…機能性の不正出血との診断。

その後も不正出血は続き、子供を抱っこできないくらいの下腹部痛がある時も。

前回受診した産婦人科Aは評判がいまいちなので、良さそうな産婦人科を探しました。

6/8 産婦人科Bを受診…妊娠検査薬で検査、薄い陽性反応、内診をすると子宮内に黒い丸いものが見えました。この時、胎嚢の疑いありという判断(のちにこれは血の塊だったことがわかります)尿から精密検査をしたので、明日くるように指示。

6/9 産婦人科Bを受診…精密検査の速報はホルモン値が400台とのことで妊娠という判断。しかし、内診で昨日見えた胎嚢らしきものは見えない。流産しているだろうということで、経過観察。子宮外妊娠ならホルモン値は1,000台を超えると。明日胆石の精密検査でCT検査があるので、レントゲン撮影の可否を聞くと、流産という判断でありやっても良いとのこと。

6/10 胆石の精密検査で総合病院に…朝から猛烈な下腹部の痛み。ベビーカーに9ヶ月の赤ちゃんを載せてCT撮影に行きました。レントゲン技師の方が、妊娠の有無を聞かれましたが、「可能性はあるが、流産しているから問題ない」と答えると、不安がって「本当にいいの?」と聞き返されました。妊娠していてほしい。という強い願いがありましたが、約2週間続く不正出血、産婦人科Bでの診断、猛烈な下腹部の痛みから、妊娠はしていないと本能で感じました。「流産しているので、撮ってください」とお願いして撮影に。

実はこの撮影が命を救うキッカケになったのです。

猛烈な痛みに耐えていると、レントゲン技師からも、横を通る看護師からも産婦人科に行った方がいいよと言われました。車を運転して家まで帰れないくらい痛くなったので、その足で産婦人科を予約外で受診しました。

もし、この日に痛みがなく、家に帰っていたら、

もし、この日に総合病院を受診せず、産婦人科Bにそのまま通っていたら、

手遅れになり、卵管が破裂してあわや大惨事になっていたかもしれません。。。。

経緯を医師に話すと、撮りたての先ほどのCT写真から、卵巣から出血していることが判明。

たまたまさっきCTを撮ったので卵巣出血が発覚しました。

そこで子宮外妊娠を疑われ、血液検査→点滴の指示を受けました。赤ちゃんを抱えて点滴は打てないので、実家の父を呼びました。

血液検査の結果、ホルモン値は400台。妊娠の可能性あり。卵巣出血。→子宮外妊娠の可能性あり。ただ、通常の妊娠からの流産、流産の影響で卵巣が負傷の可能性もあるので、連日経過観察しましょうとのことで、その日は鎮痛剤と鉄剤を処方され帰りました。ただ、明日も付き添い人を連れてきてとのことで、急遽夫に休みをとってもらいました。

6/11 夫を連れて総合病院を受診。血液検査はホルモン値変わらず400台。来週月曜日に再度受診指示。土日は遠出しないでとのことでした。

帰宅して買い物に行くと、猛烈な下腹部の痛みに襲われ、鎮痛剤を飲みました。

6/14 総合病院を受診。午前に夫婦で歯医者で歯科検診をして軽い気持ちで病院に行きました。ホルモン値が下がってそのまま回復していたらいいなと思い。しかし、ホルモン値は500台。50の誤差はあるので、内診しましょうと、内診台に乗りました。

すると、左卵巣の方で「ピクピクピク」と動く影が。血液の流れのように見えます。

しかし、2度出産経験のある私には分かってしまいました。

胎児の心臓の動きだ!

涙が流れました。あぁ、ごめんね。変なところで着床させてごめんね。産んであげられなくてごめんね。心臓の動きを見てしまうとショックが大きいです。

医師から子宮外妊娠の可能性が極めて高いが、そうでなく卵管で血管がきれて出血している場合は直ちに手術の必要性があると、緊急手術の説明を受けました。

子宮外妊娠でいざ手術 人生初の全身麻酔

内診から2時間後、手術になりますとのことで、胸部レントゲン撮影と心電図を受けました。

その間に5歳児の保育園のお迎えと赤ちゃんを家に連れて行ってもらうよう実家に応援を要請し、保育園に連絡。夫は手術が終わるまで付き添いだったので、術後に持ってきてもらう入院用品を軽く打ち合わせ。

ドタバタと時が過ぎ、点滴を刺され、入院室に入り、PCR検査を受け(これが地味に痛かった)、加圧靴下をはかされ、化粧を落とし、マネキュアを落とし、下の処理、浣腸、あれよあれよと、手術室に向かいました。

手術室に入る時に、父、5歳児、赤ちゃん、夫に見送られました。5歳児のお兄ちゃんは、少し不安そうな顔をしていましたが、「すぐに元気になって帰ってくるから、待っててね」というと、うなずいて手を振ってくれました。赤ちゃんは不安そうな顔でじっと見ていました。

手術室はなんだかテレビの中の世界だな~なんて感心していると、主治医が入ってきて、頑張りましょうね、と声をかけてくれました。看護師さんの誘導のまま、手術台に上り、呼吸器をつけられ、少し話してからの記憶がありません。

深~い眠りにつき、変な夢を見ました。だんだん眠りが浅くなり、もっと寝たいな~と思いながら目を覚ますと、手術が終わっていました。主治医が切除した卵管を見せてくれ、もう出血し始めていたから、今日摘出して良かったと言っていました。意識が朦朧として、息苦しさを感じ始め、目をつぶっていました。入院室に入ると、夫が入院セットを持ってきてくれました。そこで夫の手を握り、ようやく落ち着きました。確かに鼓動していた赤ちゃんの命、目まぐるしい手術の準備、人生初の手術、全身麻酔による息苦しさ、入院中の子供たち、色んな状況が頭の中を混沌とさせ、不安・恐怖・悲しみがグルグルグルと渦巻ました。手を数分握ることで、心が落ち着き、頭の中を収めることができました。コロナ禍なので、術後の面会は15分なので、すぐに夫は帰宅しました。退院までは面会謝絶です。

今回行った手術は全水麻酔で腹部に小さな穴を4か所あけて行う腹腔鏡手術です。

お臍、下腹部3か所に1cmほどの穴が開いています。傷口は小さくて、本当にどうやって卵管を摘出したんだろうと不思議でたまりません。小さな穴ですが、痛みは悶絶です。

コロナ禍での入院生活

その晩は痛みと、手術の興奮で一晩眠れませんでした。そして襲ってた胸の張り。赤ちゃんが生後9か月なので4時間おきに授乳をしていました。鎮痛剤をきらさず、手術の痛みに耐えながら、乳を搾ります。痛くて寝返りがうてなかったので、その晩は仰向けでひたすら乳を搾りました。

全身麻酔をしたので、呼吸器を管を喉に通していました。その影響で喉が痛い、乾く。しかし、水は術後6時間以降からとのことで、濡れたガーゼを口に含ませてもらいました。朝になり、声が出ないくらい喉が痛くなりました。

体勢を変えれず力もでなくて乳が絞り切れず、胸が張って苦しんでいる姿をみて、優しい看護師さんが搾乳をしてくれました。ようやく胸が軽くなり、ボロボロの身体に人の優しさに触れ、涙が流れてきました。

それから起き上がる練習をして、尿管が外れました。トイレに行く練習をして、自力で数メートル歩くことができるようになると、その日の午後に圧着タイツがとれました。

身体から装着物が取れていき、24時間ぶりにご飯をたべました。病院食なので、高野豆腐など質素なものですが、胃にしみて食べられる幸せを感じたことを忘れません。

入院3日目に点滴が外れました。病棟内もだいぶ歩けるようになりました。初めは前かがみでないと歩けませんが、3日目にして、背筋が伸びてきました。点滴を外すと、今まで切らすことなく鎮痛剤をいれていましたが、不思議と鎮痛剤なくても動けるようになりました。抗生物質は点滴から錠剤に代わります。

いよいよ明日は退院!術後の管理室から大部屋へ移動しました。そしてシャワーを浴びてサッパリしました。

主治医から退院前の内診がありました。クラミジアが原因で子宮外妊娠を起こす可能性があるとのことで、クラミジア検査を受けました。また、就業は不可(育休中なので就業していませんが、カフェのお勉強は当面お預けです。)、次回検診までシャワー浴のみ、許可がおりるまで性行為は禁止、あとは2~3週間自宅で安静にしてねとのことです。

入院4日目の11時に無事に退院しました。

子宮外妊娠の手術はいくらかかるの?保険金はいくらおりる?

今回の手術&入院にかかった費用は22万5千円です。

正直、命に関わる手術をしてもらって、3割負担でこの額は安いと思います。

入院中に会社の健康組合に電話をして、高額医療給付制度を利用しました。

病院での支払いは高額医療の手続きが終えてからでいいとのことで、月末まで支払いを保留にしてもらえました。

私の標準報酬は区分ウになり、保険適用は8万4千円、食事や証明書など適用外が5千円で合計8万9千円でした。

高額医療制度さまさまです。

また、会社の総合保険に加入しています(2,830円/月)。保険会社は三井住友海上です。

保険会社に問い合わせしたところ、手術は一律10万円、入院は一律5,000円/日、退院後の通院は2,000円/日とのことです。育児休業中ですが、入院が5日以上の場合は休業補償が3,000円/日もでるみたいですが、今回は3泊4日なので対象外です。

術後の経過 全水麻酔の副作用喉が痛い

術後今日で1週間経過しましたが、お腹の傷は順調で、長時間でなければ8キロの赤ちゃんも抱っこできるようになりました。

5歳児の保育園送迎は実父母が協力してくれているので助かります。

全身麻酔時に呼吸器の管が喉に当たっていた影響で、喉に大きな口内炎ができました。つばを飲み込むにも喉が痛すぎるくらいで、ご飯が喉を通りません。近所の耳鼻咽喉科で炎症を抑える薬、うがい薬、トローチを処方してもらい、なんとか治まってきました。

この喉の痛みは全身麻酔をやる際によくあることなので、もし喉の痛みに耐えられなければ、耳鼻咽喉科に行くことをオススメします。

退院から1週間が経過して、手術の傷も癒えており、赤ちゃんを抱っこできるまでになりました。

以上で子宮外妊娠の手術&入院体験記を終わります。

不正出血や下腹部痛、違和感がある方は違えばラッキーという気持ちで直ぐに大きな病院を受診されることをお勧めします。

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